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津軽三味線 お手入れ・メンテナンス方法・修理

津軽三味線の取り扱いについて

21津軽三味線ネットワークジャパンでは、津軽三味線の取り扱いに関することをお答えいたします。
また、修理や改修をご希望の方には津軽三味線を専門としている工房をご紹介いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

津軽三味線Q&A

以下には津軽三味線のメンテナンスについて、想定される代表的な事例を記載しています。ぜひご活用ください。

津軽三味線 お手入れ・メンテナンス方法
津軽三味線 お手入れ・メンテナンス方法 Q1:三味線はどのように保管するのですか?
三味線立箱(桐製)、又は三味線トランクに保管してください。
その際、必ず乾燥剤(和楽器専用)を同梱します。
室内ではエアコンの冷房や暖房の熱が直接あたらないよう注意し、湿度が30〜50%に保たれるよう調節して下さい。
(三味線の皮はその環境によって伸びたり縮んだりします。適切な温度・湿度を保つことが、長持ちの秘訣です)
Q2:糸の付けかえ時はいつですか?
弾く場所の糸が毛羽立ってきたり、細くなってきたら箏糸の取りかえ、並びに締めかえが必要です。
(使用頻度にもよりますが、大体半年に1回で締めかえの時期になります)
糸は、締めかえ2回に1回の割合で、新糸に取りかえる事をお勧めします。
Q3:皮の張りかえ時はいつですか?また、皮が破れてしまった場合どのように対処すればいいのでしょうか?
音色が悪くなってきたな、と思った時が張りかえの時期です。
皮が破れてしまった場合、破れた皮を無理に剥がすと、残った裏皮が胴を引っ張り続けているため、 胴がバラけてしまう(型崩れしてしまう)事があります。
破れた皮は剥がさずに、そのままの状態で、三味線購入店にご相談ください。
破れたままでは都合が悪い場合、皮の張られた「のりしろ」の部分だけ残し、皮をはさみなどで取り除いて下さい。 (のりしろ部分の皮が残る事で、胴の型崩れを防げます)
津軽三味線 お手入れ・メンテナンス方法 Q4:カラクイ(糸巻き)を折ってしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか?
カラクイそのものが手に入るなら、自分で全交換する事も可能ですが、 ひとまず折れたカラクイには手を加えず、三味線購入店にご相談されることをお勧めします。
Q5:太鼓(胴部分)と棹部分がはなれているのですが大丈夫なのでしょうか?
太鼓と棹部分の結合部が、最後まで接合していない状態の場合は、最後まで押しこんで下さい。
また、太鼓が棹から抜けてしまい、カタカタするような状態の場合は、太鼓の角穴調節が必要になります。
Q6:りんどう金具の点検は必要ですか?
太鼓の丸穴部分についているりんどう金具は、経年劣化による破損の可能性があるため、定期的に確認をしてください。
津軽三味線 お手入れ・メンテナンス方法 Q7:天神が欠けてしまった場合どのように対処すればいいのでしょうか?
天神が欠けてしまった場合は、欠けた部分を埋めて再形成するか、破片を再接着して修復することになります。
木工用ボンドなどを使用した自己修復作業は、音色や強度の面からお勧めしません。
欠けた天神のかけらと共に、三味線購入店にお持ちください。
Q8:棹の分解の仕方を教えてください。
以下の順番で行ってください。
  1. 万が一、三味線を落としても壊れないように、座布団や布団などクッションになるものを敷きます。
  2. 三味線の音緒を外します
  3. 糸巻きの部分に糸を巻き付けます。
  4. 自身の方に裏皮を向け、上方の継目(上棹の方)を左手で持ち、右手で上から下に継目の部分を叩きます。
  5. 叩いていると継目が徐々に開きます。
    外れる頃合いを探りながら、叩く強さを調整して下さい。 (外れた瞬間、三味線を落下させないよう、注意します)
  6. 上棹と中棹が外れます。
  7. 同じく、中棹と下棹を外します。
  8. 棹は三つに分かれます。もし仮継ぎがあるようなら付けておきます。
津軽三味線 お手入れ・メンテナンス方法 Q9:分解した棹のつなげ方を教えてください。
以下の順番で行ってください。
  1. 万が一、三味線を落としても壊れないように、座布団や布団などクッションになるものを敷きます。
  2. 身の方に表皮を向け、下棹と中棹の溝を合わせ、下棹に中棹を入れます。
  3. 中棹の一番上を両手で持ち、力を込めます。
    部品の噛み合う心地好い感触と共に、継目の隙間が無くなります。
  4. 中棹と上棹も、同様に結合させます。
  5. 音緒を胴の先に入れ、糸を張ります。
Q10:三味線を送りたいのですが、梱包方法を教えてください。
三味線の輸送や持ち運びには、三つ折ケース(バラした三味線を持ち運ぶ専用ケース)の利用をお勧めします。 (安全かつ簡単に梱包・輸送が可能となります)
ダンボール箱などを利用する場合には、以下の手順を参考にして下さい。
  1. Q8の手順に従い、三味線を分解します。
  2. 下棹をつけた状態の太鼓を入れます。
  3. 次にタオル、プチプチシート等で巻いた上棹を入れます。(糸巻きは外します。特に象牙糸巻きの場合、折れる可能性があります)
  4. 最後に、タオル、プチプチシート等で巻いた中棹を入れます。 (糸巻き以外も、破損の可能性が高い象牙部品の同梱はお勧めしません。必ず外して持参、ないしは別送して下さい)
  5. 各パーツが動かないよう、隙間に緩衝材(適当にふんわりと丸めた新聞紙など)を詰めます。